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インテリア

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定価 : ¥ 4,179
販売元 : 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
発売日 : 2002-02-22

価格 商品名
¥ 4,179 インテリア

それまでライトなヒューマン・コメディを作り続けてきたウディ・アレンが、アカデミー賞受賞作『アニー・ホール』の後、初めてシリアスな素材に挑戦して話題になった家族崩壊劇の秀作。
インテリア・デザイナーのイヴ(ジェラルディン・ペイジ)は、ある日突然30年連れ添ってきた夫アーサー(E・G・マーシャル)から別れ話を持ちかけられた。長女レナータ(ダイアン・キートン)をはじめとする3人の娘もそれぞれショックを受け、やがてイヴは自殺未遂まで引き起こす。その後、アーサーは恋人の未亡人パール(モーリン・スティプルトン)を家に引き入れるが…。
ウディ・アレンは出演せず監督に専念し、家族ひとりひとりの内面(インテリア)をえぐりながら、個と家族の関係性を描いていく。そのタッチはまるでイングマル・ベルイマン映画のごとき知的精神にあふれている。(的田也寸志)

とても重い作品

芸術家の心を上手く描いていると思います。芸術家というのは世間から見れば奇人・変人に見えるのかもしれませんが映画の中で娘が母親に言っていたようにこの世界には完璧すぎて合わないだけなのかもしれません。芸術家とは儚いものです。いくら才能があってもその時代の流れにあっていなければ認められなくて貧乏生活をしながら生きていかなくてはいけない。そして好評を得たとたんにメディアは大げさに書き立て周りからちやほやされたりする。普通の人間ならお金が入ってきて喜ばしいことだが芸術家にとってはこんなはずではなかったと考えるようになったり自虐的になったり悲観主義者のようになってしまいそれはそれで苦しいと思う。無駄な音楽を使わずにドラマチックに描けるのはウディアレンだからなせる業なのです。
語りがとても深く、語りを楽しめる映画です。ウディアレンは映画監督としても優秀だと思いますが脚本もしっかりしているので小説家としてでもやっていけそうなくらい作家性を感じます。

思い出の金色の海、狂暴な灰色の海。

これまでに何本かWAの映画は見たが、どれを見ても(いったいこの人、何をやりたいんだろう?)とピンとこなかった。でも『インテリア』は、まったく迷いのない映画だ。小津作品のような完璧さを備えている。最初にクレジットされているのがフィルム編集者。たしかに絶妙のつなぎ具合。 冒頭、家の中の数分のシークエンスが、すさまじいほどの美しさと静けさをたたえている。北欧のような灰色の冷えた画面。そこにインサートされる、3人の女の子が、金色に光る波打ち際で戯れる映像。この導入部だけでも映画一本分の価値がある。 映画の中で物語られるのは、日常生活の悲劇。小津もそうだが、ひたひたと家族の中に「哀しみ」がしみ込んでいく。時間とともに淡々と悲劇が進むので、必然的に斜めの構図の中に映画自体が現れる。冒頭シークエンスでも、海岸線や、室内の家具のラインなど、斜めの構図がとても印象的だ。 登場人物は最小人数で、まるで演劇を見ているように、彼等の演技と会話がスリリング。 それから海の描写が素晴らしい。海にカメラを向けた瞬間に、その監督の力量が分かってしまうが、『インテリア』でのWAの海の演出と撮影は群を抜いている。 海つながりで、対照的な作品だが、いい意味で驚いたのが『パイレーツ・オブ・カリビアン』。いかにも派手な(よくない意味で)ハリウッド的な映画だろうと見てみたら、ものすごくしっかりと丁寧に作られた上質「冒険活劇映画」だった。ジョニー・デップの海賊演技がすごい。これも必見の「海もの映画」。

アレンの別の一面

 この作品の前年、アレンは「アニー・ホール」でアカデミー賞監督賞・オリジナル脚本賞を受賞(「アニー・ホール」は他に作品賞・主演女優賞を獲得」)、誰もが前作を上回るコメディを期待していたが、アレンが次作に選んだのは、コメディとは対極にあるヒューマン・ドラマだった。この映画をみた当時、アメリカの観客及び批評家からは賛否両論が巻き起こっていたが、厳しい批評のほとんどは、アレンがヒューマン・ドラマを作った事に対する落胆によるものだった。
 確かに、この作品はアメリカ人が好む題材では無い。イングマール・ベルイマンばりの、重い作品である。しかしながら、中流インテリ家庭の心の闇をよく捉えており、情感深い作品に仕上がっている。

 この作品の見所は、二人の女優の対比で!!あると思う。一人は、全てにおいて完璧主義を貫く、ジェラルディン・ペイジ演じる母親と、おおらかで、完璧ではないけれど、人なつっこいモーリン・ステイプルトンである。共に、後にオスカーを獲得する女優だが、このどちらかというと地味だが力強い演技力を持っている女優を使う事で、抑圧と開放を上手く表現しているのだ。
 ちょうど、この作品と同一年に、イングマール・ベルイマンが「秋のソナタ」という作品を完成させた。「インテリア」と「秋のソナタ」、、どちらも母と娘の関係を描いたものだが、この2作品を見比べれば、アレンの作品が、ベルイマンのそれと同一の質を保っている事がわかる。アレンは、ヒューマンドラマの才能もあるのだ。 

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